加藤クリニックでご出産の方へ
妊娠7週
「つわり」について

つわり(悪阻)は赤ちゃんが育つよう体のホルモンが働くために起こるものと考えられていますが、確かな理由はわかっていません。症状や程度は人それぞれで、食べると吐いてしまう「吐きつわり」、食べないと気持ち悪い「食べつわり」、その他にも、眠気やだるさがひどくなる人、よだれが多く出る人、においが苦手になる人もいます。
身体が辛い時は決して無理をせず、仕事や家事をお休みにして少しでも安静にできるよう心掛けてください。ご家族や職場の方とお話して、ご協力いただけるとより良いと思います。
吐きつわり・食べつわり
- つわりが厳しい時期、栄養バランスは二の次でよいので、口にできるものをこまめに少量ずつ摂りましょう。特に脱水症状には気を付けましょう。
- 布団からでる際に、クッキーやジュースなど糖分を少し口にしてから起きると症状が和らぐことがあります。
- 1日3回の食事を5回6回に分食するのがお勧めです。満腹になりすぎないので胃の負担が軽減されます。一日のカロリー摂取量も過多にならないようコントロールしやすくなります。
- ビタミンB群が不足したり、低血糖になったりすると気持ち悪くなりやすいと言われています。食事を摂れる時はビタミンを含む野菜を食べるように心がけましょう。
- さっぱりしたものを好む方が多いです。適度に糖分を含むものがおすすめです。(炭酸水、スポーツドリンク、ゼリー飲料、飴、ノンカフェインのお茶など)
眠りつわり、よだれつわり、においつわり
まずは “こんな症状”とは思わないこと。症状もその辛さも人それぞれです。| 眠りつわり |
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|---|---|
| よだれつわり |
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| においつわり |
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体重管理について

妊婦健診が始まると、毎回必ず体重を計測します。体重の増えすぎ・増えなさすぎは様々なリスクがあります。妊婦健診時だけではなく、できるだけ毎日、時間を決めて体重を量りましょう。Babyプラスには体重管理機能もあります。
| 妊娠前のBMI 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) |
妊娠中の体重増加の目安 ※つわりで減った分は除く |
|---|---|
| 18.5未満 | 12~15kg |
| 18.5以上25.0未満 | 10~13kg |
| 25.0以上30.0未満 | 7~10kg |
| 30.0以上 | 個別対応(上限5kgが目安) |
体重が増えすぎの人、BMIが高い人
- 妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの発症リスクになります。
- お腹に脂肪がつきすぎると、分娩時の管理や分娩進行の妨げになり、安全なお産へのリスクになる可能性があります。
- 適正内の体重増加になるように、栄養バランスの取れた食事や適度な運動を心がけましょう。
体重があまり増えない人、BMIが低い人
- 基本的には食事をしっかりとれていれば大きな問題にならないことが多いです。
- 妊娠期間中の体重増加が十分ではないと、赤ちゃんが低体重児で生まれる割合が高くなり、将来的に生活習慣病にかかりやすくなると言われています。
- お産の際の体力が持たない可能性があります(お産はフルマラソン1回分のエネルギーが必要と言われています!)。分娩の進みが悪くなると、医療介入が必要になることもあります。
体重管理と食事
- つわりが落ち着いたら栄養バランスの取れた食事を意識しましょう。
- 栄養バランスやカロリーは2~3日の間で調整するイメージでOK。
- 特に鉄分、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、カルシウムは妊娠前より多めにとる意識が必要です。
- 体重増加を気にして、脂肪分や炭水化物の摂取を過度に減らす、欠食するのは逆効果です!
運動について
- お腹が張る、痛みがある、医師から安静指示がある、場合を除いては、適度な運動はお勧めです。
- 散歩、ヨガ、水中ウォーキングなど身体に負担の少ないものを適度に行いましょう。日常の家事や通勤時間もよい運動になりますよ。
ご相談いただく症状の目安(初期)

お腹の痛み、出血、破水などの予期せぬトラブルはいつ起こるかわかりません。“安定期”と言われるのは、「胎盤が完成した時期」という意味で、大きなトラブルもなく出産まで過ごせるという意味では決してないのです。
少しでも気になる症状がありましたら、いつでもクリニックにご相談ください。夜間休日にお電話でご相談いただくのでも構いません。
特に注意していただきたい、必ずご連絡いただきたい症状と目安をお話します。
| 出血がある | 「きれいな赤い血」「量が多い(ナプキンにいっぱい/大きなかたまりが出る)」「お腹の張りや痛みが伴う」は危険な出血の可能性があります。 おりものに茶色っぽい血が混ざる、ナプキンに少量である場合は翌日あるいは予定された健診の受診でよいと言われています。もちろん心配な場合はご連絡ください。 |
|---|---|
| お腹がいたい | 「ずっと痛い」「すごく痛い」「波はあるけど一時間に何回も痛い」「だんだん痛くなってきた」といった腹痛は注意が必要です。クリニックにご連絡ください。 |
| ご飯が全然食べられない 水分をほとんど取れない |
つわりの時期は食べ物飲み物を受けつけづらくなりますが、数日間ほとんど口にすることができないのは問題です。一日に何度も吐いてしまうのも体が危険なサインを出している可能性があります。つわりが重症化すると重篤な合併症が起こります。“つわりはみんなあるし…”とは思わず、健診日を待たずに受診を検討してください。 |
母子手帳はいつでも持ち歩いて!

“もしも”の時のために、通院以外のお出かけの際も必ず母子手帳を携帯しましょう。
母子手帳はご自身が妊婦であることを示すだけではなく、当院がかかりつけであること、これまでの妊娠経過がわかる大切なものです。荷物が増えてちょっと大変もしれませんが、お気に入りのケースに入れて、近くへのお出かけの時も含めて必ず持ち歩くようにしてください。
NIPTについて
NIPTとは

NIPTとは、Non-Invasive Prenatal genetic Testing(非侵襲性出生前遺伝学的検査)の略で、出生前検査のひとつです。母体の血液から胎盤由来のDNAのかけらを調べ、おなかの赤ちゃんが染色体疾患をもつ可能性をみるための検査です。
加藤クリニックは出生前検査認証制度等運営委員会が定める認証医療機関(連携施設)です。運営委委員会が策定した「NIPT 等の出生前検査に関する情報提供及び施設(医療機関・検査分析機関)認証の指針」の要件を満たしています。当院でNIPTを実施し、検査結果に応じて基幹施設(日本大学医学部附属板橋病院)と連携して対応しています。
また、患者様から採取した検体は、認証分析機関であるラボコープ・ジャパン合同会社へ検査・分析を委託しています。
| 対象者 | 妊娠9週以降の方(妊娠9~13週での受検を推奨しています) |
|---|---|
| 対象疾患 | 21トリソミー(ダウン症候群)・18トリソミー・13トリソミー
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| 検査結果について | 結果は「陽性」「陰性」「判定保留」の形で伝えられます。検査結果はあくまで可能性を診るためのものであり、確定的な診断ではありません。また、検査結果には「偽陽性」「偽陰性」の可能性があることにも注意が必要です。 診断を必要とする場合は、羊水検査や絨毛検査(加藤クリニックでは羊水検査のみ実施)が必要です。 |
| 遺伝カウンセリング | NIPTを受検する方は、検査の前に必ず「遺伝カウンセリング」を受けていただきます。日本産婦人科遺伝診療学会認証医が検査の前に検査についてお話し、患者様とご家族の方の意思決定のサポートをいたします。検査についてわからないこと、不安に思っていることなどございましたら、ぜひ医師にお話しください。 |
加藤クリニックでの実施
加藤クリニックでNIPTの受検をご希望の方は、遺伝カウンセリング・検査のまえに株式会社PDnaviが提供する「出生前検査ホットライン」を受けていただくか、ラボ・コープジャパン合同会社が提供する動画を視聴する必要があります。出生前検査ホットラインについて、詳しくは外来でお配りするリーフレットまたは妊娠6週の配信をご参照ください。
NIPT検査の流れ- 「出生前検査ホットライン」を受ける、または、動画を視聴する
- 当院の遺伝カウンセリングを予約します。受付時間内にお電話いただくか、来院時にスタッフにお声がけください。
- 遺伝カウンセリングを受診します。
- 検査希望の方は検査の予約をします。
- ご予約の日時にご来院ください。
※遺伝カウンセリングと検査を同日に受けることもできます。カウンセリング予約時にスタッフにお伝えください。予め同意書をダウンロードしてお持ちください。
任意の抗体検査について
妊娠中に感染すると赤ちゃんに危険が及ぶ可能性がある感染症があります。乳幼児期の予防接種や感染で抗体を獲得しているものが多いですが、任意接種のものや、年代によって接種状況が異なっているものもあります。患者様本人の接種歴や感染歴がわからない場合は、一度調べてみるのも良いと思います。加藤クリニックでは任意で下記の抗体検査を受けることができます。いずれも血液検査です。
| サイトメガロ | 子どもの風邪に多いです。上のお子様がいる方は接触に注意しましょう。胎児に感染すると、産後、進行性の難聴などの原因となります。 |
|---|---|
| 水痘(みずぼうそう) | 感染すると全身に発疹が現れ、発熱やだるさを感じます。初期の胎児に感染すると、胎児貧血や胎児水腫を起こし、流産の原因になることがあります。 |
| 麻疹(はしか) | 感染すると発熱やだるさのほかに、風邪症状や結膜炎が現れます。妊婦さんが感染すると重症化しやすく、流早産の可能性が高くなります。 |
| ムンプス(おたふく風邪) | 感染すると、耳の下あたりが腫れ、発熱、嚥下痛を伴います。妊婦さんが感染すると重症化しやすく、卵巣炎などの合併症や流早産の可能性があります。 |
| パルボウイルス(りんご病) | 風邪症状のほかに、頬のあたりを中心に発疹が現れます。初期の胎児に感染すると、胎児貧血や胎児水腫を起こし、流産の原因になることがあります。 |
いずれの感染症も、感染地域にはいかない、接触の機会を避ける、手洗いうがい、マスクをするなどの基本的な感染対策を実施することが大切です。また、妊婦さんのご家族も同様に感染に注意しましょう。
この他にも、このような感染症に気を付けてください。
| トキソプラズマ | 感染してもほとんどは症状がでませんが、発疹や発熱をおこすことがあります。猫を飼っている人は、トイレの世話はできれば家族にお願いしましょう。土いじりもなるべく避けてください。行う場合は手袋をつけ、後で必ず石鹸でよく手を洗うようにしましょう。 |
|---|---|
| 単純ヘルペス | 性感染症の1つです。劇的な痛みや水疱などがあります。赤ちゃんは産道を通った際に感染します。赤ちゃんが感染すると致死率が高く、事前に感染が分かった場合は帝王切開での分娩になります。口にできるヘルペスは帝王切開の適応にはなりませんが、赤ちゃんのお世話の際は予め手を洗うようにしてください。 |
| アニサキス症 | 感染症とはやや異なりますが、妊婦さんは注意が必要です。アニサキスは青魚やイカなどにいる寄生虫です。胃壁に食い込んで劇的な腹痛を起こします。内視鏡で除去する必要があり、妊婦さんは受診が難しくなることがあります。生魚を禁止するものではないですが、気を付けましょう。 |
| リステリア菌 | 感染するとインフルエンザのような筋肉痛や関節痛を伴う発熱があります。中には特に症状がない方もいらっしゃいます。加熱が十分でないお肉(生ハム、ローストビーフ、パテなど)やナチュラルチーズを控えましょう。 |
妊娠初期検査でもいくつかの感染症の抗体検査を実施しています。改めて検査項目を見てみるのも良いと思います。
感染症の詳細については妊娠初期クラスで医師が詳しく説明しています。赤ちゃんの体の重要な器官を作るこの時期にとても大切なお話ですので、ご興味をもたれましたら、ぜひご参加ください。
