いつも加藤クリニックをご利用いただきありがとうございます。
子どもを中心に百日咳が流行しています。
生後間もない赤ちゃんを守るために、妊娠中に百日咳を含む三種混合ワクチンの接種をご検討ください。
百日咳とは
百日咳は百日咳菌の感染によっておこる疾患で、激しく止まらない咳などの症状があり、小児での流行が多いです。
乳幼児からかかる可能性があり、咳よりも無呼吸やけいれんといった症状が見られます。
とくに乳児や新生児がかかった場合は重症化しやすく最悪の場合は命の危険があります。
ワクチンについて
百日咳を含む五種混合ワクチンは通常生後2か月から接種し始めます。
最近の流行の状況から、接種の開始または免疫がつく前にかかってしまう恐れがあります。
赤ちゃんの免疫の空白期間を埋めるために、妊娠中にお母さんがワクチンを接種することが有効と考えられています。
お母さんの体で作られた抗体は胎盤を通じて赤ちゃんに移行することが認められています。
(現時点では赤ちゃんの重症化予防の効果は証明されてはいません。)
赤ちゃんにうつさないように周りにいる人が感染予防に努めるという点でも意義があります。
※副反応について
接種後、注射部位の腫れ、赤み、痛みなどが見られることがあります。まれに発熱、倦怠感、アレルギー反応(発疹、かゆみ)などが起こる可能性があります。極めてまれに、アナフィラキシーショック(重篤なアレルギー反応)を起こす場合があります。
加藤クリニックでの接種について
- 予約開始:5/7(水)
- 対象:妊娠27週~36週の方
- 診療予約サイトから、ワクチン接種のメニューをお選びください
- ワクチン接種をご予約いただいた方は同時に妊婦健診を受けることも可能です。
- 妊婦健診でご来院の方が当日接種を希望することは、在庫管理のため原則お断りしております。
- 費用は5,500円(自費)です。
※RSウイルスワクチンと両方接種をご希望の方
RSウイルスワクチンとの同時接種は百日咳ワクチンの効果が薄れる可能性が指摘されています。
原則として同時接種は避け、1週間程度空けて接種してください。間隔をあけての接種が難しい場合は同時接種も対応は可能です。
いずれの場合も、まずはワクチンを同時接種の形でご予約ください(在庫確保のため)。
ご予約の当日、1種類のみ接種し、1週間程度間隔を空けて再度ご来院いただき、もう1種類を接種してください。
参考リンク
女性を脅かす感染症(日本産科婦人科学会)
※2.動画 で母子免疫ワクチンについてわかりやすく解説しています。