6/30に発売された新しい経口避妊薬「スリンダ錠®」の取り扱いを開始しました。
スリンダ錠は、エストロゲンを含まない「ミニピル」と呼ばれる薬剤です。
これまで血栓リスクの高い方などピルの処方が難しかった方にもご利用いただける可能性があります。
自費での処方となりますが、避妊方法や生理のトラブルにお悩みの方はご相談ください。
スリンダ錠とは
これまでのピルとして処方されるものには、エストロゲンとプロゲスチンという2種類の女性ホルモンが含まれています。
このうち、エストロゲンが血栓の原因となりうるため、血栓リスクの高い方へは処方ができませんでした。
スリンダ錠はエストロゲンを含まないため、これまでピルを使用できなかった方の選択肢のひとつになりうるものです。
(医師の診察のもと、処方が可能かを判断します)
- 血栓リスクが低く、喫煙者、40歳以上の方、肥満や高血圧の方にも処方が可能
- エストロゲンによる副作用でピルの継続が難しかった方も選択肢のひとつとなりうる
- 避妊効果はこれまでのピルと同様に効果があるとされる
- 排卵を抑制し、子宮内膜を薄くするため、月経痛の軽減、月経量の減少を期待できる
副作用とリスク
- 飲みはじめの時期は不正出血が起きやすいと報告されています。多くは3か月以内に軽減します。
- 下腹部痛、月経異常、頭痛、腹痛、乳房不快感、ニキビなどが報告されています
次の方は処方ができません
- 肝臓や腎臓に重篤な障害のある方
- 妊娠中の方、またはその可能性がある方
- 乳がんや生殖器がんのある方、またはその可能性がある方
- その他、診察により医師が処方不可と判断した方
飲み方
一日1錠、できるだけ同じ時間に、服用します
初めて経口避妊薬を使用する方は生理初日から、他の経口避妊薬から切り替える方は飲み終わった翌日から服用を開始します
飲み忘れが1日か2日の場合は、気が付いたタイミングですぐに1錠のみ、通常の時間にもう1錠飲みます
3日以上忘れた場合は、次の月経を待って新しいシートで開始します。この時、避妊効果は低くなりますので、別の避妊方法をとってください。
(白色錠剤の場合のみ)
費用
3,300円(自費診療 初診料別)
処方の希望、ご不明な点等ございましたら、医師にご相談ください。