新型コロナウイルス感染症の法的な取り扱い変更に際して
2023年5月8日、新型コロナウイルス感染症は5類へと移行されました。2024年4月に公費対応が終了し、またひとつ、新型コロナウイルス感染症は新たな段階に入ったと言えます。
無症候または軽症で快方に向かう方が多いですが、感染に対するハイリスクな方がいらっしゃるのもまた事実です。
これまでもご説明してきた通り、当院にかかられる妊婦さんはそのハイリスク群のひとつであり、また当院には免疫機能が不十分な新生児、乳児も多くいます。
大きく報道されることはなくなりましたが、新型コロナウイルス感染症患者は増減を繰り返しています。
加藤クリニックとしては基本的な感染対策については継続とし、感染状況をみながら徐々に緩和を検討していく考えです。
患者様にはご不便をおかけすることとなりますが、医療体制確保のため、患者様を守るため、引き続き感染対策にご理解とご協力をお願いいたします。
1.感染と濃厚接触について
新型コロナウイルス陽性の方
公的な行動制限はありませんが、陽性の方は発症から5日経過かつ症状軽快から24時間経過するまでは外出を控えることが推奨されています。また、発症から10日間は外出時にマスクを着用し、ハイリスク者との接触を控えるようにしましょう。
陽性と診断されたタイミングでクリニックにご連絡いただく必要はありませんが、療養が推奨される期間中に腹痛や出血、破水などの産科症状がみられた場合は、来院前にクリニックにご連絡ください。
「濃厚接触」について（同居家族が陽性の方など）
5類移行後は「濃厚接触者」の特定はありませんが、もし陽性者とマスクなしでの接触が判明した際には、5日間は特にご自身の体調に気を付けていただき、7日間は不要な外出は控える、マスクを着用する、ハイリスク者との接触を控えるなど感染拡大に注意してください。
（参考）
新型コロナウイルス感染症の５類感染症移行後の対応について（厚労省）
2．外来受診について
受診前にお電話にてご連絡いただきたい方
- 陽性の方で発症（または検査日）から5日以内かつ症状消失から48時間の方
- 5日以内に陽性の方または風邪症状のある方とマスクなしで接触した方
- 5日以内に発熱、咳、咽頭痛などの風邪症状のある方（10日以上続く慢性鼻炎や花粉症の方を除く）
ご来院の前にご注意ください
- 当院初めての方でご予約のない方は原則として受診をお受けできません。ご予約の上お越しください。
- オンライン診療、母親学級のオンライン開催は継続します。ご利用ください。
- 引き続き、体調チェックシートの記入、マスク着用などの感染対策等にご協力をお願いいたします。
体調チェックシート ダウンロード
トリアージ対応について
トリアージ加算は2024年3月末をもって廃止されました。ただし、当院の定める感染症の隔離基準に該当する方は、感染防止策を講じたうえで診療を行います。
来院日を調整できる方は、症状軽快後ご来院いただくようご検討ください。
付き添いについて
特別な場合を除き、外来受診の際のお付き添いはできません。待機スペースまたは院外でお待ちください。
入院について
立ち会い出産について
立ち会い出産は引き続き感染対策を行いながら実施します。立ち会い者の陽性、感染を疑う症状等がある場合は立ち会いをお断りいたします。今後もビデオ通話によるオンライン立ち会いも継続いたしますのでご検討ください。
面会について
入院中の面会につきまして、特別な場合を除いてお断りいたします。
お荷物の受け渡しはスタッフを介して行いますのでお声がけください。
陽性者が分娩となる場合
陽性者が分娩となる場合は、必要な感染対策をとったうえで原則かかりつけの施設での分娩となります。陣痛、破水などで当院にご連絡いただく際、陽性者は必ずその旨をスタッフにお伝えください。
なお、重症化した場合など高度治療を要する場合は高次医療機関へ搬送します。
その他
新型コロナウイルスワクチンについて
2023年3月末をもって無料の接種は終了しています。
2024年4月以降、定期接種は65歳以上の方または60～64歳の持病のある方のみ対象です（有料）。
それ以外の方は自費での任意接種となります。
新型コロナウイルス感染を疑う症状があったら
予め、ご自宅に解熱鎮痛剤と国が承認した抗原検査キットをご用意しておくとよいでしょう。
もし、医療機関にかかる場合、県指定の医療機関制度は2024年3月末をもって終了しています。お近くの医療機関を受診してください。
受診前には一度医療機関に電話で相談しましょう。医療機関によっては時間や場所のゾーニングを行っている場合がありますのでご協力お願いいたします。
なお、診療に関する公費も終了しているため、保険適用で患者様ごとの負担額が発生します。
※2024/04/23 更新