用語の説明
臍帯下垂（さいたいかすい）とは、破水していない状態で（卵膜が破けていない）、赤ちゃんより先に臍帯（へその緒）が降りてきている状態で、内診をすると赤ちゃんの頭ではなく臍帯が触れます。
原因
臍帯が赤ちゃんの頭より先に降りてくると陣痛時に骨盤と赤ちゃんで臍帯を圧迫したり血液供給が途絶えてしまう原因になります。破水をしていないためまだ臍帯は元の位置に戻る可能性もあるため慎重な対応が必要です。
症状
お母さんには何も症状がなく気づきにくいですが、NSTモニターをつけると胎児心音の異常で臍帯下垂に気づくことがあります。また内診で気づくことも多いです。
治療方法
お母さんの姿勢を変えて経過観察をしますが、破水した場合や赤ちゃんの心音から緊急性があると判断される場合には緊急帝王切開になることもあります。