出生前検査・出生前診断 | 埼玉県さいたま市浦和区 産婦人科の加藤クリニック

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MEDICAL CARE

診療内容

PRENATAL TEST

出生前検査・出生前診断


ご家族に寄り添いながら、必要なサポートを提供。

医学の発展により、現在ではおなかの赤ちゃんがもつ病気を知ることができたり、胎内にいる状態で治療を行うことも可能になってきました。私たちは包括的な産科・周産期診療の一環として、出生前検査を実施しています。出生前検査にはさまざまな種類があり、大きく分けると「非確定検査」と「確定検査」があります。特に非確定検査には複数の方法があり、それぞれ検査を受ける時期、方法、費用、検査精度が異なります。検査について理解を深めるためにも、「出生前検査ホットライン」の利用をお勧めしています。出生前検査を受けるかどうか、また検査結果を踏まえてどのような判断をするかは、ご家族が決める大切な選択です。私たちはその気持ちを尊重し、ご家族に寄り添いながら、必要なサポートを提供していくことを使命と考えています。

ONLINE COUNSELING

オンラインカウンセリング


出生前検査ホットライン

株式会社PDnaviによる遠隔健康医療相談サービスです。出生前検査全般の相談窓口として、専門的な知識を持つ認定遺伝カウンセラーが対応します。このオンラインカウンセリングでは、さまざまな出生前検査の内容やその違い、検査結果の捉え方などをお伝えし、情報整理や意思決定の支援の場としてご活用いただいています。疑問や不安がありましたら、ぜひカウンセラーにご相談ください。

加藤クリニックでの出生前検査をご検討される際に、どの検査を受けるべきか、検査がどのようなものか、そもそも検査を受けるべきかなど、不安や疑問をお持ちの方には「出生前検査ホットライン(オンラインカウンセリング)」のご利用をお勧めしています。

妊娠初期に加藤クリニックからお配りしているリーフレットには、予約方法や予約サイト、相談の受け方などが記載されています。医療機関コードを入力してご予約いただくことで、加藤クリニックでの検査実施を前提とした説明を受けることができます。

オンラインカウンセリングの利用後、検査を希望する場合は、検査ごとの予約方法に従ってご予約ください。

  • 対象:原則として、妊婦さんと配偶者(パートナー)の方のお二人で受けてください。別々の場所からの参加も可能です。
  • 形式:「Google Meet」を使用します。マイクとカメラのついた機器をご用意ください。
  • 予約枠:月曜~日曜(祝日含む)9時〜22時(最終予約枠:21時)
  • 費用:8,000円(税込)※カウンセリング後、加藤クリニック来院時にお支払いください。
  • 予約方法:詳細は外来でお配りするリーフレットをご参照ください。

NIPT


NIPT とは

NIPT(エヌアイピーティー)とは、Non-Invasive Prenatal genetic Testing(非侵襲性出生前遺伝学的検査)の略で、出生前検査のひとつです。母体の血液から胎盤由来のDNAの断片を調べ、おなかの赤ちゃんが染色体疾患をもつ可能性を評価するための検査で、新型出生前診断とも呼ばれます。検査はお母さんの血液を採取して行います。

NIPT でわかること

NIPTでは、さまざまな染色体疾患のうち、13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーについて調べます。これら3つ以外にも多くの先天性疾患は存在しますが、それらの可能性については、NIPTでは判断することはできません。

結果は「陽性」「陰性」「判定保留」のいずれかで伝えられます。「陽性」は、いずれかの病気である可能性が高いことを示しており、あくまで“可能性”を示すものであって、確定診断ではありません。また、「偽陽性」や「偽陰性」である場合もあります。

「判定保留」の場合は、何らかの理由によって十分な判断材料が得られなかったことを意味します。この場合には、再検査などのご案内・ご相談をさせていただきます。

確定的な診断を希望される場合は、羊水検査や絨毛検査(加藤クリニックでは羊水検査のみ実施)を受ける必要があります。

加藤クリニックでの実施

<認証医療機関>

加藤クリニックは、出生前検査認証制度等運営委員会が定める認証医療機関(連携施設)です。運営委員会が策定した「NIPT等の出生前検査に関する情報提供および施設(医療機関・検査分析機関)認証の指針」の要件を満たしています。当クリニックではNIPTを実施し、検査結果に応じて基幹施設である日本大学医学部附属板橋病院と連携して対応いたします。

また、患者様から採取した検体は、認証分析機関であるラボコープ・ジャパン合同会社へ検査・分析を委託しています。

<遺伝カウンセリング>

検査を受ける前には、必ず遺伝カウンセリングを受けていただきます。遺伝カウンセリングを受けずに検査を実施することはできません。

遺伝カウンセリングは、患者様が正しい情報をもとに判断できるようにするための場です。カウンセリングの中で、検査の受検を否定したり、無理に勧めたりすることはありません。また、パートナーの方と一緒に受けていただくことも可能です。

遺伝カウンセリングでは、出生前検査の内容や結果の捉え方、サポート体制などについてお話ししながら、患者様やご家族が納得して選択できるよう、不安や疑問に寄り添いながら進めていきます。

カウンセリング後に検査を受ける、受けない、あるいは検査結果を踏まえてどのような判断をされる場合でも、私たちは患者様の選択を尊重します。必要に応じて、当院だけでなく、基幹施設や近隣施設とも連携しながら患者様とご家族のサポートを行います。

検査をご希望の方、あるいは検討中の方は、まずスタッフまでお声がけいただき、遺伝カウンセリングのご予約をお取りください。

<受検の流れ>

  • ① 株式会社PDnaviが提供する「出生前検査ホットライン」のオンラインカウンセリング、またはラボ・コープジャパン合同会社が提供するビデオ視聴を行ってください。(※NIPT希望の方は必須)
  • ② 遺伝カウンセリングの予約をします。受付時間内にお電話いただくか、ご来院時に看護スタッフへお声がけください。
  • ③ 遺伝カウンセリングで、NIPTや染色体疾患などに関する説明を受けます。
  • ④ 検査日を予約します。(遺伝カウンセリング当日に検査を行うことも可能です。)
  • ⑤ ご予約の日時にご来院ください。
  • ⑥ 検査の約2週間後にご来院いただき、結果をお伝えします。万が一、早急にお伝えすべき結果がある場合は、当クリニックからご連絡いたします。
  • ※ 遺伝カウンセリングと同日に検査をご希望の方は必要事項を記入した同意書をお持ちください
実施曜日
(遺伝カウンセリング)月曜日・火曜日
(血液検査)月曜~土曜
対象
(検査)妊娠 9 週~13 週
予約方法
上記参照
費用
140,000 円(カウンセリング費用込・税込)

<加藤クリニックの検査体制について>

日本産婦人科遺伝診療学会認証医
加藤恵利奈 秋葉洋平
基幹施設
日本大学医学部附属板橋病院(産婦人科 小松篤史)
出生前コンサルト小児科医
加藤クリニック 加藤 亮太
認証制度委員会について

「日本医学会出生前検査認証制度等運営委員会(以下、運営委員会)」は、出生前検査を受ける妊婦さんとそのパートナーへのサポート体制、そして遺伝カウンセリングや検査の質・正確性を確かなものにするために設立された組織です。2021年、国の専門委員会「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会」の報告書に基づき、日本医学会の下に設置されました。現在は、こども家庭庁と連携して活動しています。

<運営委員会のウェブサイト>

妊婦さんやご家族のためのサイトです。出生前検査の種類や受けた方、受けなかった方の生の声、相談先、生まれながらに病気のあるお子さんとの暮らしや福祉についての情報を提供しています。

この運営委員会では、妊婦さんおよびご家族の皆様にとって、安心と信頼に足るNIPTの提供ができる医療機関および検査分析機関の施設認証を行っています。

妊娠初期胎児スクリーニング


妊娠初期胎児スクリーニング(胎児ドック)とは

妊娠初期胎児スクリーニング(胎児ドック)は、超音波検査(エコー検査)によって染色体異常のリスクを推定する検査です。一般的な妊婦健診での超音波とは診るポイントが異なり、より詳細に観察することで、胎児がもつ可能性のある病気のリスクを評価します。

超音波検査はレントゲンやCTのようにX線を使用しないため被ばくの心配がなく、妊婦さんや赤ちゃんへの負担が少ない検査です。

妊娠初期胎児スクリーニングでは、胎児超音波の専門産婦人科医がNT(首の後ろのむくみ)を含む超音波マーカーを計測し、専用のソフトウェアを用いてリスクの確率計算を行います。具体的には、以下の項目を計測します。

  • NT(Nuchal Translucency) 計測
  • 静脈管血流波形の評価
  • 尾骨の評価
  • 胎児心拍数 計測

あくまで病気の可能性を調べるものであり、赤ちゃんの病気を確定診断するものではありませんのでご注意ください。

妊娠初期胎児スクリーニングでわかること

NTや胎児の発育状況などから、21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーの可能性を推定します。ただし、超音波画像をもとに判断するという検査の特性上、見た目ではわからない疾患については判定することができません。また、赤ちゃんの体勢によっては十分な観察ができない場合もあります。

加藤クリニックでの実施
実施曜日
火曜日
対象
妊娠11週~13週
予約方法
診療予約サイトからご予約ください
費用
33,000円

検査は、FMF(Fetal Medicine Foundation)認定ライセンスおよび日本超音波医学会認定 超音波専門医の産婦人科医師が担当します。

妊娠中期胎児スクリーニング


妊娠中期胎児スクリーニングとは

妊娠中期胎児スクリーニングは、超音波(エコー)を用いて赤ちゃんの全身を詳細にチェックする検査です。妊娠後期でも実施は可能ですが、観察が難しくなるため、妊娠28週頃までの実施が推奨されています。

超音波検査はレントゲンやCTのようにX線を使用しないため被ばくの心配がなく、妊婦さんや赤ちゃんに負担の少ない安全な検査です。

加藤クリニックでは、FMF(Fetal Medicine Foundation)認定ライセンスおよび日本超音波医学会認定の超音波専門医の産婦人科医師、日本超音波医学会認定の超音波検査士(産婦人科領域)である臨床検査技師が担当します。

妊娠中期胎児スクリーニングでわかること

胎児の発育状況や全身の詳細な構造を精査し、形態異常がないかを確認します。妊娠初期胎児スクリーニングと同様に、超音波で描画された画像をもとに診断する検査であるため、見た目には表れない疾患を判定することはできません。また、赤ちゃんの体勢によっては十分に観察できない場合もあります。

加藤クリニックでの実施
実施曜日
火曜日・水曜日
対象
妊娠18週~27週6日
予約方法
加藤クリニックで分娩予定の方:スタッフがお声がけいたします
加藤クリニック以外で分娩予定の方:診療予約サイトからご予約ください
費用
当院分娩予定の方:7,500円
他院分娩予定の方:当院通院中の方15,000円 当院初めての方20,000円

加藤クリニックで分娩予定の患者様には、妊娠中期胎児スクリーニング検査を必ず受けていただいております。妊娠13〜15週頃の妊婦健診時に、スタッフからご予約についてご案内いたします。

他院で分娩予定の方も、任意で受検することが可能です。診療予約サイトからご予約ください。胎児スクリーニングの結果によって羊水検査が必要となる可能性がある方は、なるべく早い時期での受検をおすすめいたします。

検査後は約2週間後に再度ご来院いただき、結果についてご説明いたします。

コンバインド検査


コンバインド検査とは

コンバインド検査とは、超音波検査(妊娠初期胎児スクリーニング)と血液検査を組み合わせて行う検査です。超音波検査でNT(首の後ろのむくみ)を確認し、血液検査で母体血中の成分を調べることで、赤ちゃんが特定の疾患を持っている確率を算出します。

血液検査では、穿刺部の痛みや腫れ(あざ)、まれに消毒によるアレルギー反応、手のしびれや気分不良が起こることがあります。一方、超音波検査はX線を使用せず被ばくの心配がないため、いずれも母体や胎児への負担が比較的少ない検査であることが特徴です。

コンバインド検査でわかること

ラボ・コープジャパン提供の First Screen®(血液検査)で調べる疾患は以下の2つです

  • 21 トリソミー(ダウン症候群)
  • 18 トリソミー(エドワード症候群)

これに、妊娠初期胎児スクリーニングで 13 トリソミー(パト―症候群)を合わせて調べることができます。

結果は確定診断ではなく、あくまでも確率判定です。 偽陽性や偽陰性の可能性もあります。また、スクリーニング陽性となった場合に、本当に病気があるかを確認するためには、羊水検査を受ける必要があります。

加藤クリニックでの実施
実施曜日
火曜日 午前
対象
妊娠 11 週~13 週
予約方法
診療予約サイトからご予約ください
費用
58,000円

検査をしたら約2週間後に再度ご来院いただき、結果についてご説明いたします。

クアトロ検査


クアトロ検査とは

クアトロ検査(クアトロテスト®・母体血清マーカー)とは、母体の血液検査によって先天性疾患の確率を推定する出生前検査のひとつです。母体血清マーカー検査の中でも、4種類の物質を調べることから「クアトロ検査」と呼ばれています(“クアトロ”はイタリア語などで「4」を意味します)。

血液検査は比較的侵襲が少なく、安全に実施できることが特徴です。ただし、穿刺部の痛みや腫れ(あざ)、まれに消毒によるアレルギー反応、手のしびれや気分不良が起こることがあります。

母体の血液中の4種類の物質(AFP、ヒト絨毛ゴナドトロピン、エストリオール、インヒビンA)を測定し、その結果から特定の疾患である確率を算出します。基準値を超える確率となった場合には「スクリーニング陽性」とされます。

クアトロ検査でわかること

クアトロ検査で調べる疾患は以下の3つです

  • 21 トリソミー(ダウン症候群)
  • 18 トリソミー(エドワード症候群)
  • 開放性神経管奇形(二分脊椎、無脳症など)

クアトロ検査の結果は確定診断ではなく、あくまで確率による判定です。また、受検者の年齢が高くなるにつれて、陽性と判定される可能性も高くなる傾向があります。偽陽性や偽陰性の可能性もあるため、結果のみで判断することはできません。

スクリーニングで陽性となった場合に、実際に病気があるかどうかを確認するには、羊水検査を受ける必要があります。

加藤クリニックでの実施
実施曜日
月曜日~金曜日 午前
対象
妊娠 15 週~17 週
予約方法
診療時間内にお電話いただくか、来院時にスタッフにお声がけください
費用
25,000円

クアトロ検査(クアトロテスト)は、妊娠15週から21週まで受けることができます。しかし、結果を確認してから羊水検査を検討される場合には、なるべく早い時期、できれば妊娠17週までに受検されることをおすすめします。検査後は約2週間後に再度ご来院いただき、結果についてご説明いたします。

羊水検査


羊水検査とは

羊水検査とは、おなかに針を刺して羊水を採取する「羊水穿刺(ようすいせんし)」を行い、羊水中に含まれる胎児の細胞を調べることで、染色体異常や特定の遺伝性疾患があるかを確定診断する検査です。細胞を培養して直接染色体を観察するため、確定的な診断が可能です。

羊水検査では、おなかに針を刺すため出血や感染のリスクがあります。検査後1〜2時間程度は軽い痛みや張りを感じることがあります。また、流産のリスクがあり、その割合は約1,000人中3人(約0.3%)とされています。

ごくまれに赤ちゃんに針が当たって傷つくことがありますが、検査は超音波で赤ちゃんと針の位置を確認しながら慎重に行うため、その可能性は非常に低いです。また、まれに細胞培養が十分に行えず、検査結果が得られない場合もあります。

羊水検査でわかること

羊水検査では、21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーのほか、性染色体異常を含むさまざまな染色体疾患を調べることができます。また、ご家族に遺伝性疾患がある場合や、他の検査で特定の疾患が疑われる場合には、それに関わる特定の遺伝子を調べることもあります。

これらの疾患はさまざまな症状を引き起こす可能性がありますが、どのような症状が現れるか、病気の重症度までは羊水検査では判断できません。

さらに、胎児の先天性疾患の原因は染色体異常に限られません。環境的要因、感染、服薬など多岐にわたるほか、原因が特定できない場合もあります。それらについては、羊水検査で診断することはできません。

加藤クリニックでの実施

受検の流れ

  • ① 検査をご希望の方は、診療時間内にお電話いただくか、医療スタッフへお声がけください。まずは検査内容について、専門の医師が詳しくご説明いたしますので、火曜日の担当医外来を受診していただきます。
  • ② 検査当日は、ご来院後に受付を済ませたのち、先にお会計を行っていただきます。その後、検査室へご案内いたします。
  • ③ 検査は、超音波で確認しながら細い針をおなかに刺して行います。針を刺す部位には局所麻酔薬を使用しますが、この麻酔薬が赤ちゃんに影響することはありません。羊水をおよそ20ml採取します。
  • ④ 検査後は、検査を行った部屋または回復室で数時間休憩していただき、出血や破水など体調に変化がないかを確認します。医師の診察で問題がなければ、そのままご帰宅いただけます。
  • ⑤ 検査結果は約3週間後、火曜日にご来院いただき、担当医師からご説明いたします。
実施曜日
火曜日
対象
妊娠 15 週~19 週
予約方法
上記参照
費用
150,000円
※当院で実施した NIPT で陽性判定または判定保留となった方:20,000円

OPENING HOURS

診療時間のご案内


●診療時間 ●休診日/日曜・祝日

AM9:00〜12:00
PM15:00〜18:00

※土曜は17:00まで